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正丸峠動物死体遺棄事件

皆さんは覚えていますか?
2010年4月6日全国へ一斉に報道された悲惨な事件を。

皆さんはご存じですか?
手厚く葬るために預けた動物達の亡骸が、暑く寒い山中でカラスにつつかれながら腐敗し朽ちていたことを。

正丸峠動物死体遺棄事件

私たち「伴侶動物死体遺棄・被害者の会」は、今も尚この現実と戦っています。

事件から1年が過ぎ、いつの間にか皆さんの記憶の片隅に隠れてしまっているかもしれない。

風化させたくない!!
忘れないでいて欲しい!!


事件が公になる2か月前から現地入りし活動に徹して下さった方々の後押しで発足することができた、被害者の会・執行部。

発足から目まぐるしい体力的・精神的な活動を続け、様々なトラブルを乗り越え、皆さんの沢山のご協力・ご支援のおかげで2010年7月25日・・・事件発覚から3か月半でこのような共同墓地を設立することができました。
kenkasiki5ブログ:献花式(クリック!!)」

とても綺麗で
とても立派で
とても誇らしい
ここに埋葬されている子達に相応しいものを作っていただきました。
改めて、石材店さんとペット霊園さんに感謝申し上げます。

献花式には、被害に遭われた沢山の飼い主さんが足を運んで下さいました。
涙を浮かべてらっしゃる方もおりました。
共同墓地の設立と遺骨の埋葬の知らせに、ブログ報告を見てホッとされた方も多くいらしたでしょう。

しかし、現実はこんなに煌びやかなことだけではないのです。

現場へ立ち入った者しか
作業に参加した者にしか知りえない現実。


私達執行部はこれまで、その現実を皆さんにお見せすることを控えてきました。
ですが、先月の最後の回収・洗浄作業に取り組みながら思ったのです。
どうしても皆さんにも知って頂きたい
この悲惨で残酷な現実を目にやきつけて頂きたい
と思うようになりました。

執行部内で話し合い、今回、先月の作業中の写真をここに公開することに致しました。
目を背けないで見て頂きたい現実です。
しかし、被害に遭われた飼い主さんの中には、ショックからお身体に障る場合もございます。
そういった方は、これより先は見ずに観覧を中止して下さい。







2011年5月1日遺骨回収作業
約1年ぶりにこの地へ踏み入りました。
最後となるであろう捜索・回収作業。
お天気が危ぶまれる中、17名の参加。
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昨年捜索しきれなかった、まだ手つかずのポイントへ向かいました。
民家がすぐ近くのポイントです。
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急で足場の悪い斜面を、滑り降りる様にどんどん下っていきます。
そこに待っていた光景は・・・
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見覚えのある、忘れもしない、無数に散らばる黒いごみ袋。
昨年捜索した時と同じ。
どのポイントもこうだった。
まだ手つかずの場所なのだから、こうであることは100も覚悟していた。
けれどやはり・・・
怒りと悔しさが込み上げてくる。

ごみ袋を開けると、飼い主さんが最期に包んでくれたのであろう毛布に包まった子の姿。
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待たせてしまってごめんね・・・。

目で見えるごみ袋(比較的近年に遺棄された子)を全て確認・回収した後は、土に埋もれた子達(年数が経っている子)を掘り返して探します。
犯人が、どれだけ昔から動物遺体遺棄を繰り返していたかが目に見えます。
倒れた木々や大きな石の下敷きになっている子達。
木の根に絡まっている子達。
骨なのか木なのか判別が難しいほどの子もいます。
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こんなに泥まみれになって・・・。

作業参加者はこの重労働の後に、回収した遺骨を担ぎ元来た急斜面を上がっていきます。
当然、1回や2回の往復では運びきれません。
何度も何度も往復し運び上げ、次の選別作業に備えその場ででできる限りの泥をはらいながら遺品等を選別します。

何とかギリギリお天気ももち、怪我人無く無事に作業を終えることができました。
回収できた遺骨は一時、執行部の者が持ち帰り保管しました。


2011年5月9日遺骨洗浄作業
昨年と同じ施設の協力を得ることができ、1日に回収した遺骨の洗浄作業を行いました。
参加者は6名。
暑いくらいのとてもいいお天気でした。
回収した遺骨を水に浸け、ザルでこしながら一つ一つをブラシで洗っていきます。
そして全てを毛布の上に広げて並べて干して乾かしていきます。

洗浄作業が終わるころに、改めて毛布の上を見て一同唖然としました・・・。
たった1日でこんなに回収していたのです。
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頭蓋骨のみを数えても120頭。。。

洗い終えた遺骨は、この日のうちにペット霊園さんへ搬送。
霊園さんの空いた時間に火葬し、保管していただくようお願いしてきました。

納骨は民事が落ち着いてからになるかもしれませんが、予定が決まり次第お知らせ致します。




この記事は使用写真の内容上、もしかするとサーバーのほうで消去対象になるかもしれません。

また、もし気分を害された方がいらしたら申し訳ありません。
ですが、一人でも多くの方にこの現実を知って頂きたかったのです。
もうすでにあの地で土に還っている子や、正直、探してあげきれなかった子も沢山いるでしょう。

実際に作業にあたり、この現実を目の当たりにした者達からのお願いです。

遺棄された子達がいることを忘れないであげて下さい。
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事件を風化させないで下さい。



コメント

その通りです!

はじめてコメントさせて頂きます。

二度とこんな業者が現れないようにする為にも、
こんな悲しい目にあうペットと飼い主さんが増えないようにする為にも、
絶対風化させてはいけないと思います。

私のブログに転載させて頂いて良いでしょうか?

ぐーパパ様

早速のコメントを有り難うございます。
転載していただけると嬉しく思います。
宜しくお願い致します。

ありがとうございます

はじめて訪問させて頂きました。
関わりが有るわけではありませんが、この事件が忘れられず許す事ができずに情報を検索していてここへたどり着きました。
可愛そうな子達の回収がまだ近日に行われていたと知り心が痛みました。
そして、ありがとうございました。

日本は動物に対する事件への刑罰が軽すぎます!
だから虐待や悪徳ブローカーそしてこのような事件が減らないのではないでしょうか?

同じ命です。
与えた痛みと同等の罰を与えるべきです!!

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このコメントは管理人のみ閲覧できます

初めまして。
ずっと皆様のご苦労を見守ってきました。
事件が公になる前から、Iさんから伺っていたからです。
IさんとKさんの行動力には驚かされましたが、この会の
執行部の皆様にも感謝と敬意でいっぱいです。

大きな事件や災害がある度に、遠のいていく私達の記憶
ですが、変わらず名も無き仔達の為に沢山の時間を割き
活動して下さり、感謝せずにはいられません。
最後の遺骨収集を終わられた様ですが、本当に本当に
お疲れさまでした。
そしてありがとうございました。
多くの、本当に沢山のペット達が永い闇の中から救われたと思います。
土に還った仔達も、必ず御霊は大好きなお母さんやお父さんの傍に居ると信じます。

これからも活動は続くのでしょうが、皆様も健康に留意して戴きたいと思います。
フリマにはいつか伺いたいと思っています。

MIMI様
デビ様
YOSHIE様

あたたかいコメントを有り難うございます。
お返事が遅くなりまして申し訳ありません。

私達は、二度と同じ思いをする飼い主さんが産まれぬよう、二度と同じ仕打ちを受ける動物達が産まれぬよう、これからも呼び掛け訴えていきます。

ブログ転載などのご協力、大変感謝致します。
より多くの皆様の目に止まるよう、今後とも宜しくお願い致します。

管理人のみ閲覧できます

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こんばんは。。
2度とあってはならないし、起きて欲しくない事件です。
こうして、ご遺族の方々が事件を風化させないように、、、と
HPを立ち上げられ、呼び掛けて下さっていること、、
いつも頭が下がる想いです。。
あの子達のご冥福を心からお祈り申し上げます。。。

一人でも多くの方に、こちらの記事を読んで頂きたいです。
遅くなりましたが、こちらの記事を転載させて頂いても宜しいでしょうか?

Re: タイトルなし

ぷるーん。様

お返事が遅くなり申し訳ございませんでした。

こちらの記事を転載してくださるという事ですが、是非宜しくお願い致します。
一人でも多くの方に読んでいただけると、あの子達や、これからの子達の為にもなると思いますので、宜しくお願い致します。
いつもブログを読んで下さり、本当にありがとうございます!
>

イマイ様

イマイ様
ご連絡が遅くなり申し訳ございませんでした!

イマイ様は被害者の方でしょうか?

実はカワフジさんは二人いるのですが、下の名前はご存知でしょうか?

私がカワフジさんに連絡を取りますので、イマイ様のお名前とメールアドレス等をお願い致します。

どうぞ宜しくお願い致します。

初めて知りました

はじめまして。
もうこの記事を書かれてから数年も経っているので見てらっしゃるかわかりませんがコメントさせていただきます!
先日婚約者の彼と初めて正丸峠を通りました。自然が大好きな私達はよく秩父方面へ行くのですが、鹿が見れる場所だと彼が正丸峠へ連れてってくれ、実際に2頭のかわいい鹿を見れました。他にも野生動物がいるのかなと思って、正丸峠 動物 と検索したところ動物遺体遺棄事件についての記事がたくさん出てきました。まだほんの数年前なのにこの事件を知らなかったのでとても驚きました。私も13歳のパピヨンを飼っています。もしも私の子だったらと思うとゾッとします。読んでいて強い憤りを感じ、投げ棄てられた子達やその飼い主さん達を思うと悲しくてたまりません。共同墓地ができたとのことで、嬉しく思うとともに事件を知らなかったために何も協力できなかったことを悔しいです。
現場がどのあたりなのかわかりませんが、今度また秩父へ行くときはまた正丸峠を通り、お花をたむけたいと思います。
心からご冥福をお祈りいたします。

長文失礼しました(>_<)

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プロフィール

ブログ担当

Author:ブログ担当
「伴侶動物死体遺棄、被害者の会」

平成22年4月6日に公となった、埼玉県飯能市の山林でペットと見られる動物達の遺体が大量に発見された事件。
遺体を遺棄していた犯人はペット火葬業者(花園ペット祭典)でした。
10年以上前から繰り返されていた犯行。
その被害者達が様々な思いを寄せ集まり、平成22年4月18日発足。

山林に棄てられたままの子達や、本当の飼い主さんのもとへ帰る事ができなかった子達を救いたい。
「うちの子は一体どこにいるの?」飼い主さん達のやり場のない思いが少しでも落ちつけますように・・・
そんな思いから被害者の中から有志で集まった執行部を中心に活動を開始しました。

※このブログは執行部の複数のメンバーにより管理構成されています。

~お問い合わせは・・・~
メール
demetaronomehadekai-2010@softbank.ne.jp

電話
080-3520-2515 (芦)
090-6522-8541 ( 細谷)


注意!仕事、家事、育児をしておりますので、
大変申し訳ありませんが、電話でのお問い合わせに対しましては、即答・即返信ができない可能性があります。
ネット環境がある方は、できるだけblogにてお問い合わせをいただけますと助かります。
ご面倒ですが、ご理解いただきますよう、よろしくお願いいたします。

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